TOMOGO! マーケデータから見えたプロダクト改善示唆

Product Improvement Insights from Marketing Data
2026-04-28 / For Dev & Product Team

1 サマリー

マーケティングデータから、プロダクト改善の明確な機会が見えています。

APP CVR
1.22%
View Home → Complete Booking
WEB CVR
0.18%
View Tour Detail → Complete Booking
Key Insight
7倍のCVR差は、マーケティングの問題ではなくプロダクトUXの問題。
Webを経由してTOMOGO!を理解してからインストールしたユーザーは、アプリ内で5-7倍高いCVRを示す。「知っている状態」で入ってくるかどうかが、全てを決めている。

2 APP: オンボーディングが最大のボトルネック

データ

指標 Direct Install WEB Conv → Install
AppContentView / Install 96-127% 568-760% 5-7x
AppSearch / Install 56-60% 239-320% 4-5x
Insight
広告から直接インストールしたユーザーは、TOMOGO!が何を提供するのか理解していない。
最小限の閲覧(インストール1件あたりツアー表示1回)で離脱する。
一方、Webサイト経由のユーザーはバリュープロポジションを理解しており、意図的にインストールし、積極的にブラウジング(インストール1件あたりツアー表示6-8回)する。

ユーザーフローの比較

Direct Install(現状の大多数):

広告クリック
Install
「何これ?」
離脱

WEB Conv → Install(理想フロー):

広告クリック
Web閲覧
価値理解
Install
積極利用
Recommendation

3 APP: Tour Leader選択ループの解消

データ

r = -0.82
Meta CartAdd と予約数の相関
負の相関
確認画面到達が多い = 予約が少ない
Problem
確認画面到達数が多い期間ほど、実際の予約が少ない(相関 r = -0.82)。
原因:ユーザーが確認画面 → Tour Leader選択 → TL詳細ページ → 戻る → 別のTLを試す → 繰り返し…という決定麻痺ループに陥っている。

現在のフロー(問題)

ツアー詳細
Book Now
確認画面
TL選択あり
TL比較ループ
離脱

改善後のフロー(提案)

ツアー詳細
TLプロフ表示
TL決定済
Book Now
確認画面
TL確定表示のみ
予約完了
Recommendation(開発チーム既存計画と整合)

4 WEB: ファネル91%離脱の改善

Webファネルデータ(Amplitude 4/10-4/26)

541 UU
View Tour Detail Page
48 UU
Complete Checkout Date Time
91.1% drop
1 UU
Complete Booking
CVR 0.18%

APP vs WEB ファネル比較

APP
1.22%
1,807 UU → 22 Booking
WEB
0.18%
541 UU → 1 Booking

セッションリプレイから判明した行動パターン

行動 割合 示唆
別のツアー詳細に遷移(比較疲れ) 58.6% 関連ツアー提案がない
外部トラフィック(ブラウズに戻れない) 37% 回遊導線の欠如
Auth Dialog 完了率 10% 認証が大きな障壁
Recommendation(優先度順)
  1. ツアー詳細ページに「関連ツアー」セクション(同エリア3-5件)を追加 — 開発チーム分析でも最優先事項
  2. ゲストチェックアウトの実装(4/27MTGで確認済み)— Auth Dialogの完了率10%が致命的
  3. リピーター向け「最近見たツアー」セクションの追加
  4. カレンダー読み込み速度の改善(機能的な問題)
  5. アプリダウンロードバナーをセッション内で1回非表示にしたら以降抑制

5 WEB: WEB経由Installの価値を最大化

データ

685%
WEB Conv → Install の AppCV率
96%
Direct Install の AppCV率
4.6件/日
WEB Purchase発生日の平均予約数
2.3件/日
通常日の平均予約数
Insight
Webサイトは「教育レイヤー」として機能している。
Webサイトを閲覧してからインストールするユーザーは、事前に価値を理解しており、圧倒的に高いCVRを示す。サイトの役割は直接コンバージョンだけではなく、高品質なアプリユーザーの創出にある。
Recommendation

6 コンテンツ: 回遊性改善の設計指針

コンテンツパフォーマンスデータ

ツアー / カテゴリ 特徴 プロダクトへの示唆
Secret Tokyo 閲覧数・予約数ともに1位 アンカーコンテンツとして全面に配置
Omakase(カスタマイズ) 高需要期に最もスケール パーソナライゼーション機能の拡充
Asakusa 全月で安定的にパフォーマンス エバーグリーンコンテンツとして常時表示
Bar Hopping 男性エンゲージメント・既存ユーザー再活性化が高い リテンション施策のフック
WEB・APP共通のコンテンツ優先順位
  1. Secret Tokyo / Omakaseをトップに目立つ形で配置
  2. Tour Leaderプロフィールの露出を強化 — TL前面のコンテンツはCVRが高い(例: Yanaka Ad 74%女性、Rin 2 Ad 63.8%女性)
  3. エリアベースのブラウジング(同エリアの関連ツアー表示)— ユーザー行動(58.6%が別ツアーへ遷移)と一致
  4. 「ローカルインサイダー」テーマのコンテンツ — SNS分析で7-14日後の予約に寄与

6b クーポンUX改善 — First Bookingの75.7%がクーポン未利用

First Bookingの75.7%(305/403件)がクーポンなしで予約。ebr20クーポンはアプリ内チャット(Admin→Guestメッセージ)で配布されるが、ユーザーがチャットboxを開かない限り存在に気づかない。

クーポン配布チャネルの現状と課題

チャネル配布方法利用率課題
ebr20Install時にアプリ内チャット(Adminメッセージ)で自動送信First BKの9.2%チャットを開く動機がない。見落とし率90%超
WEL20CA後のWELCOMEメールで配信First BKの2.5%CA導線変更でメール配信数82%減

改善提案

#改善ポイント現状推奨
1クーポンの可視性向上チャットbox内にのみ存在プロフィール/マイページに「未使用クーポン」セクション常時表示。ホーム画面にバッジ表示
2予約フロー内の自動適用クーポンコード手入力が必要未使用クーポンがある場合、チェックアウト画面に「20%OFFを適用する」ワンタップボタンを表示
3LP/WEBサイトでのクーポン訴求WEBサイトにクーポン情報なしツアー詳細ページに「アプリで初回20%OFF」バナー。Install促進とクーポン認知を両立
4Push通知でのリマインドMoEngageではクーポン訴求なし「初回クーポンのお知らせ」Push(CVR 14.3%)の配信対象を拡大。Install後3日/7日にリマインド
5カート放棄Pushの強化月4件配信。CVR 25.0%配信条件を緩和してボリューム拡大。最高効率のPush施策
MoEngage Push通知はCVR 2.5倍(9.1% vs 全体3.6%)と効果的だが、月5件のBookingとボリュームが不足。行動トリガー型Push(カート放棄CVR 25%、初回クーポン通知CVR 14.3%)の配信条件緩和が最もROIの高い改善施策。MoEngageはリエンゲージメント専用でクーポン配布には使われていないが、クーポンリマインドをPush通知に追加する余地がある。

7 データ計測の改善提案

現在のギャップ

課題 影響 ステータス
UTMトラッキングが1/16以降壊れている AppsFlyerOneLink × Amplitudeマッピング不完全 対応中(大型案件)
Wix LP → メインサイトのトラフィック未追跡 Web流入の全体像が見えない 未着手
Amplitudeにアプリユーザーの性別データなし 「女性が発見→男性が予約」仮説の検証不可 未着手
Webファネルデータは4/10以降のみ 信頼性のある分析には30日以上必要 データ蓄積中
改善優先順位
  1. UTMマッピングの修正(宮西チーム — 大型プロジェクト、進行中)
  2. Amplitudeユーザープロフィールに性別プロパティを追加
  3. クロスプラットフォームジャーニー追跡の実装(Webセッション → App Install → App Booking)
  4. 週次自動ファネルレポートの設定(Web + App 並列表示)