TOMOGO! 週末予約ゼロ分析レポート

レポート日: 2026-04-27 | データ: 〜2026-04-26 | 対象: 13:00 分析定例

1. サマリー

ALERT

4/24-26: 予約ゼロが3日連続

週間予約数 -77.4%(W1: 3.1件/日 → W2: 0.7件/日)。CPO ¥196,274(+368%)。ROAS 8.8%に急落。

予約数 (W2)
0.7件/日
-77.4% vs W1
CPO (W2)
¥196K
+368% vs W1
Meta Install (W2)
7件
-67% vs W1 (21件)
女性Install
2件
-85% vs W1 (13件)

2. 経緯: タイムライン

日付予約数SessionsView Home広告費合計Meta費用AF Install備考
4/16 木512139¥155,684¥81,56639好調
4/17 金778144¥159,474¥86,52046月間最多
4/18 土2162142¥164,270¥96,69938
4/19 日3194155¥162,947¥105,52139
4/20 月1272167¥159,435¥98,32835広告変更適用
4/21 火0189142¥153,848¥96,56943
4/22 水1220134¥147,584¥92,11537
4/23 木3156127¥128,617¥76,17936一時回復
4/24 金0171152¥110,615¥69,12436予約0
4/25 土0105135¥124,989¥56,72236予約0 / Meta費用最低
4/26 日092134¥156,283¥85,55821予約0 / AF Install最低

3. 実施した広告変更(4/20頃)

Meta広告: 2つの変更

  1. 遷移先をLPに変更 — 制作クリエイティブの広告セットの遷移先を、ツアー詳細ページから explore.tomogo-travel.com/book-your-tour(LP)に変更。LP側のCVR検証テスト。
  2. 広告セットの統合 — 投稿×詳細ページのテスト広告セット3つ(SegA/B/C)のうち、予約発生&CVR最高のSegAのみに絞り、SegB/C(訴求軸別)を停止。予算をSegAにアロケーション。

判断根拠: ラストクリックベースで予約への反応があったセグメントのリーチを強化。LP集中は元々CVRが高くないため、一気に全変更して推移を見るテスト。

4. 原因分析: なぜ予約がゼロになったか

仮説A: 女性Installの崩壊 最大インパクト

性別W1 InstallW2 Install変化W1 PurchaseW2 Purchase
女性132-85%10
男性85-38%31

ポイント: 女性のIMP(表示回数)は+12.6%増加しているのに、Installは-85%崩壊。クリエイティブ疲弊または遷移先変更の影響が女性のInstall転換率を直撃した可能性が高い。「女性発見→男性予約」の2層構造仮説と整合 — トップファネルが壊れると男性Purchaseも連動して減少。

仮説B: 35-44歳コアセグメントのCV停止

年齢W1 InstallW2 InstallW1 PurchaseW2 Purchase費用 (W1→W2)
35-449330¥185K → ¥186K (±0%)
25-347301¥156K → ¥182K (+16%)
55-644000¥55K → ¥59K (+7%)

W1でPurchase 4件中3件を占めたコアセグメント(男性/35-44歳)が完全停止。費用は同水準 — 予算の問題ではなく効率悪化。

仮説C: Meta配信量の抑制(4/25)

日付Meta費用合計ストーリーズフィードリールInstall
4/19 (日)¥105,521¥49,407¥28,156¥27,9044
4/20 (月)¥98,328¥42,892¥29,872¥25,5071
4/23 (木)¥76,179¥35,538¥26,765¥13,8520
4/25 (土)¥56,722¥19,714¥23,420¥13,5400
4/26 (日)¥85,558¥26,107¥39,046¥20,3581

4/25の費用は4/20比-42%。ストーリーズが最大の減少(-54%)。広告セット統合後の学習期間+予算ペーシングの影響と考えられる。4/26に回復傾向だがInstallはほぼゼロのまま。

仮説D: JP(在日外国人)セグメントのCV消失

W1 PurchaseW2 PurchaseW1費用W2費用
US11¥272,738¥273,491
AU10¥92,519¥88,292
JP20¥17,765¥21,397

JPはW1で最高効率のセグメント(¥18Kで2件Purchase)。W2でゼロに。訪日中の外国人と推定 — 予約意欲が高く低コスト。LP遷移先変更がこの高CVRセグメントの導線を壊した可能性。

5. 統合分析: 最も可能性の高い説明

週末の予約ゼロは以下の複合要因:

  1. 広告セット統合の影響 — SegB/C停止でリーチのバリエーション減少。女性Installが-85%崩壊
  2. LP遷移先変更の影響 — ツアー詳細→LP変更により、元々CVR高くないLPに全トラフィックが集中。特にJP(在日)セグメントのCV消失
  3. Meta配信量の自然減 — 4/23から段階的にCost減少、4/25に底(-42%)。広告セット統合後の学習期間+予算ペーシングの影響
  4. 上記の複合効果 — 女性Install崩壊 → 男性予約減少(2層構造の連鎖)+ コアセグメント35-44のCV停止

6. 深掘り: 女性Install → 予約のラグ相関分析

仮説A(女性Install崩壊)の影響が今週だけでなく今後にも波及するかを検証するため、過去データ(2026/02〜04/26、85日間)で女性Install数と総予約数のラグ相関を分析した。

Rolling 7日間合計のラグ相関 r = 0.70(強い正相関)

ラグ(日数)相関係数 r強さ意味
0日(同日)0.09ほぼなし同日効果はない
3日0.16弱い
5日0.30中程度効果が出始める
7日0.47中〜強1週間後に明確な連動
10日0.66強い
12日0.70強い(ピーク)女性Install→約2週後に予約が最大連動
14日0.69強い

発見: 女性のInstall数は、約10〜14日後(約2週間後)の総予約数と最も強く連動する(r = 0.70)。同日相関はほぼゼロ(r = 0.09)。

これは「女性がアプリをInstall → オフラインで伝播(口コミ・会話)→ 男性が指名検索 or 広告経由で予約」という2層構造の時間差を数値で裏付けるもの。

週次集計でも同様のパターン

ラグ相関係数 r解釈
同週0.14ほぼなし
+1週0.40中程度
+2週0.64強い
+3週0.70強い

週次データの実際の推移

女性Install2週後の予約数
2/2週34523(2/16週)
2/9週24227(2/23週)
3/2週3223(3/16週)
3/16週1211(3/30週)
4/6週185(4/20週)
4/13週13?(4/27週)予測: 低水準
4/20週25/4週: 更に悪化リスク

裏付け: 女性Install → 男性Purchase(Meta帰属)は負の相関

ラグr意味
0日-0.08Metaのアトリビューション内では女性Install→男性Purchaseの接続が捕捉されていない = オフライン経由(口コミ→指名検索→予約)のパスが存在する間接証拠
7日-0.13
14日-0.20

比較: 男性Install → 総予約のラグ相関

ラグ女性Install r男性Install r比較
0日0.130.16同程度
7日0.200.18女性がやや強い
10日0.320.31同程度
13日0.340.44男性がやや強い

日次の生データでは男女差は小さい。Rolling 7日集計で女性の方が先行指標として一貫して強く出る(r = 0.70 vs 男性のピーク r = 0.44程度)。

注意点(分析の限界):

7. 追加分析: 女性ファネル指標の比較 — リーチ・クリック・Installの違い

「女性へのリーチ量を増やせば予約は増えるのか?」を検証するため、女性のReach・IMP・Click・Installの4指標と総予約数のラグ相関を比較分析した。

全女性指標 → 総予約 ラグ相関比較(Rolling 7日集計)

指標Lag 0Lag +5日Lag +7日Lag +10日Lag +12日Lag +14日Lag +21日解釈
女性 Reach-0.13-0.13-0.020.070.04-0.030.25ほぼ無相関
女性 IMP-0.04-0.010.100.180.150.070.30弱い正相関のみ
女性 Click-0.56-0.77-0.73-0.64-0.60-0.58-0.37全ラグで強い負の相関
女性 Install0.090.300.470.660.700.690.80強い正相関(先行指標)

重要な発見 — 3つのファクト:

  1. 女性リーチ/IMPを増やしても予約は増えない(r ≈ 0 〜 0.25)。広告の露出量だけでは不十分
  2. 女性クリックが多い時期ほど予約は少ない(r = -0.77)。2-3月のTikTok大量配信期はクリックが多かったが予約には繋がらなかった。クリック = 質の高い関与とは限らない
  3. 女性Installだけが予約と強い正の相関(r = 0.70)。アプリをインストールするという「行動コミットメント」が、オフライン伝播→男性予約の起点になっている

週次データでの裏付け

女性Reach女性Click女性Install予約数注目点
2/2201,8982,81834516Install大量期 → 2週後に予約ピーク
3/16213,0545,6931223Reach最大でもInstall激減
3/30162,4457,997811Click最大なのに予約急落
4/13123,6796,3801322Install微増→予約回復
4/20145,6468,68425Reach↑ Click最大↑ Install崩壊 → 予約0へ

4/20週のパラドックス: 女性Reachは前週比+18%増、Clickは月間最多の8,684件。にもかかわらず予約は5件(うち4/24-26は0)。女性Installが2件に崩壊したことが決定的。

「リーチを増やせば予約が増える」は誤り。女性がアプリをInstallするかどうかが唯一の先行指標。」

Bookingへの示唆

戦略的インプリケーション:

  1. 女性向け広告のKPIをReach/ClickではなくInstallに設定すべき — Reach最適化やクリック最適化は予約に繋がらない
  2. クリエイティブの評価軸を変える — CTRが高いクリエイティブではなく、Install CVRが高いクリエイティブを勝ちパターンとする
  3. 女性Installは「2週間後の予約を予測する先行指標」 — 週次モニタリングに組み込み、Install減少時にアラートを出す運用を推奨
  4. SegB/C停止の影響を再評価 — SegB/Cが女性のInstall効率に優れていた可能性。停止前後のSeg別・性別Install数を確認すべき

8. 本日の論点

#論点問い
1LPテストの継続判断LP遷移先テストを継続するか。どの時点で元に戻す判断をするか。判断基準は?
2SegB/C復活検討女性Install崩壊がSegB/C停止と関連しているなら、一部復活させるべきか
3クリエイティブの鮮度IMP増でInstall減 = クリエイティブ疲弊の兆候。新規投入のタイミングは
4JPセグメント在日外国人セグメントの高効率を活かすため、別途ターゲティングを設計するか

推奨ネクストアクション: